羽生結弦選手や宇野昌磨選手はじめ、日本は女子だけでなく男子フィギュアスケート界も最近注目が集まっています。
友野一希選手も注目度の高い選手の1人。
4回転ジャンプが跳べるだけでなく、ミーシャ・ジーがコーチ兼振付師として振り付けたプログラムを情熱的に滑れるフィギュアスケーターとしても人気で、ファンの多い選手です。
そんな友野一希選手の振り付けや今後の展望について見ていきましょう。
友野一希のコーチはミーシャ?
友野一希選手は、2人のコーチに師事しています。
1人目が、ミーシャ・ジーコーチです。
ミーシャ・ジーコーチは、主に友野一希選手のプログラムの振り付けを行っていますが、ジャンプなどの技術的なコーチとして指導することもあるようです。
後ほど詳しく見ていきますが、ミーシャ・ジーコーチは友野一希選手のプログラムを振り付けていました。
そして、友野一希選手のもう1人のコーチは、日本人の平池大人コーチです。
名前の読み方が気になりますが、これで「たいじん」と読みます。
平池大人コーチは、元フィギュアスケート選手で自身も全日本ジュニア選手権で2位、全日本選手権で10位に入っていたり、世界ジュニア選手権代表選手として国際大会に派遣されていたり、かなりの実力を持っていました。
選手を引退後はコーチとしてフィギュアスケートに関わっていく道を選び、現在は大阪にある浪速スポーツセンターでヘッドコーチを務めています。
1978年生れですので、現在42歳とコーチとしては若いほうですが、友野一希選手をはじめ多くの有望選手を育てています。
平池大人コーチは友野一希選手の試合に帯同していて、キス・アンド・クライでもよく一緒に映っていますが、とてもイケメンだとフィギュアスケートファンの間でも有名です。
まだお顔を見たことがない方は、友野一希選手の演技後のキス・アンド・クライにもぜひ注目してみてください。
このように、友野一希選手はミーシャ・ジーコーチと平池大人コーチの2人体制で指導を受けていますが、どのような役割分担で指導してもらっているのかも気になりますね。
ミーシャ・ジーコーチと平池大人コーチの役割分担としては、ミーシャ・ジーコーチが主に振り付けや表現力、スケーティングといった部分、平池大人コーチがジャンプやスピンなどの技術的な部分だそうです。
しかし、ミーシャ・ジーコーチは日本で指導しているコーチではないため、2人体制で指導するのはミーシャ・ジーコーチが日本に来ている時のみです。
つまり、友野一希選手のメインコーチは平池大人コーチということになりますね。
ミーシャジーのプロフィール・経歴
名前:ミーシャ・ジー
生年月日:1991年5月17日
出身地:ロシア・モスクワ
身長:175cm
体重:64kg
ミーシャ・ジーコーチは、1991年にロシアのモスクワでロシア系の母と韓国系の父の間に生まれました。
両親が中国でフィギュアスケートのコーチをしていたことがきっかけで、フィギュアスケートを始めました。
2009年にはアメリカへ移住し、そこでしばらく練習を重ね徐々に実力をつけていったのです。
ある時、母方の親戚の関係でウズベキスタンのスケート連盟から声がかかり、ウズベキスタンの代表として国際大会に出場することが決まりました。
2010-2011シーズンには、ウズベキスタンの代表として試合に出場しています。
現役を引退後は、振付師として活躍しており、日本では高橋大輔選手やロシアのエフゲニア・メドベデワ選手、アメリカのグレイシー・ゴールド選手などの振り付けを担当していました。
今後も、さらに多くのトップ選手のプログラムを振り付けることになりそうで、人気振付師となっていくことは間違いないでしょう。
友野一希の振付師は?
友野一希選手は、振付師を固定しているわけではないため、これまでも色々なコーチに振り付けを頼んでいました。
これまでの振付師で最も多かったのが、佐藤操コーチという女性のコーチです。
佐藤操コーチは、神奈川県にある横浜銀行アイスアリーナを拠点にコーチをしている方で、有名な選手だと2019年全日本ジュニア選手権王者の鍵山優真選手のコーチでもあります。
振付師としてもとても人気のコーチで、全国各地のトップレベル選手の振り付けを多く行っています。
友野一希選手も直近では、2019-2020シーズンのエキシビション、2018-2019シーズンのフリーとエキシビションを佐藤操コーチに振り付けてもらっていました。
特に、2018-2019シーズンのフリー「リバーダンス」は軽快なステップを多く取り入れ、友野一希選手の良さを最大限に引き出すようなプログラムで高い評価を得ていました。
また、前述のようにミーシャ・ジーコーチにも振り付けしてもらっています。
ミーシャ・ジーコーチが振り付けたプログラムは、2019-2020シーズンのフリー「ムーラン・ルージュ」や、2018-2019シーズンのショートプログラム「ニュー・シネマ・パラダイス」などです。
そして、2019-2020シーズン初めて振りつけを依頼した方がいました。
それが、フィリップ・ミルズさんです。
フィリップ・ミルズさんは、アメリカの元バレエダンサーでフィギュアスケートをやっていたわけではありません。
しかし、あることがきっかけとなり、全米女王のアシュリー・ワグナーさんをはじめ、これまでも多くのフィギュアスケート選手の振り付けを担当してきました。
日本では、元フィギュアスケート選手の町田樹選手のプログラム「エデンの東」や「火の鳥」など、多くの人々を感動させたプログラムを生み出しました。
友野一希選手は、その町田樹選手が”憧れの存在”であり、表現力をリスペクトしているため、自身もフィリップ・ミルズさんにプログラムの振り付けをお願いしたい、と思ったのだそうです。
2020-2021シーズンのプログラムや、誰が振り付けを行うのか、ということにも注目していきたいですね。
友野一希が振付師フィリップ・ミルズから学んだことは?
友野一希選手が2019-2020シーズンで初めてフィリップ・ミルズさんに振り付けをお願いし、「コンテンポラリーバレエ」と言われる新たなジャンルに挑戦することになりました。
フィリップ・ミルズさんは、この難しい曲を長年誰かに滑ってほしいと思っていて、この曲を託せる優秀なフィギュアスケート選手を探していたといいます。
そして、友野一希選手になら「できる」と思ったそうです。
有名な振付師さんからこのような言葉をかけられたら、友野一希選手も嬉しいでしょうね。
こうして、フィリップ・ミルズさんと組んだことで、これまでとは違うジャンルのプログラムに挑戦した友野一希選手ですが、これだけで学んだことはたくさんあると思います。
手の動かし方や表情・音の取り方などが、昨シーズンよりも格段に上達したのではないでしょうか。
やはり、お手本となる人がつきっきりで振り付けの指導をしていると、実際に身体で覚えることができて身につくのも早いですね。
今後も、フィリップ・ミルズさんとプログラムの振り付けでタッグを組んで、さらに成長する友野一希選手が見たいですね。
友野一希の今後の展望は?
友野一希選手は、4回転ジャンプやトリプルアクセルという高難度のジャンプを跳ぶことのできる選手ですし、ステップや表現力も評価が高い選手です。
2018-2019シーズンからシニアのグランプリシリーズにも出場しはじめ、徐々に世界にも名が知れ渡ってきました。
しかし、今は男子も4回転ジャンプ1種類や2種類ですと、世界では十分には戦っていけません。
今ではアクセルを除く4回転ジャンプは必須の時代になってきています。
友野一希選手も、4回転ジャンプやトリプルアクセルといった高難度のジャンプが跳べるとはいっても、ミスをしてしまったときには点数が出なくなってしまうのが弱点です。
友野一希選手の今後の課題は、やはりジャンプとなってくるでしょう。
今跳べているジャンプはより確率をあげ、まだ習得できていない4回転ジャンプを跳ぶことができるようになれば、羽生結弦選手や宇野昌磨選手のように世界でも堂々と活躍できる選手に育っていくことは間違いありません。
ただ、やはり4回転ジャンプを跳ぶとなると身体に大きな負担がかかるため、怪我には気を付けてほしいですね。
まとめ
- 友野一希のコーチは、ミーシャ・ジーと平池大人コーチである。
- ミーシャ・ジーコーチはモスクワで生まれたが、途中からウズベキスタンの代表として国際大会に出場していた、元フィギュアスケート選手である。
- 友野一希のプログラムの振付師は、佐藤操コーチ、ミーシャ・ジーコーチ、フィリップ・ミルズさんなどである。
- 友野一希はフィリップ・ミルズさんから手の動かし方や表情・音の取り方などを学んだ。
- 友野一希が今後全ての4回転ジャンプを跳ぶことができるようになれば、羽生結弦や宇野昌磨のように世界で活躍できる選手になることは間違いない。